今回のロンドン近郊おすすめスポットは、ロンドンから車で1時間弱、秋の訪れを感じさせるプラント・ライブラリー（植物図書館）へ行ってきました。
The Plant Library／植物図書館とは
「オーチャード」にある植物図書館は、イギリスの造園家Tom Stuart-Smithに設計され、2020-21年に植栽されました。格子状に区切られた土地に、主に草本植物のよく見かける植物からレアなもの 1,200 種類以上が植えられています。歩き回ってあらゆる角度から観察、研究したり、品種や種を比較したり、形、質感、葉、花の組み合わせを観察・鑑賞できるのです。生きた標本という感じでしょうか。
敷地は緩やかな傾斜になっていて、それぞれの場所に適した植物が植栽されています。敷地の上部には、より温暖で乾燥した気候の干ばつに強い植物達が、湿った冬を耐えられるように砂に覆われた土に植っています。敷地の下端は日陰で比較的湿っており、水分を保持する粘土質の土壌を好む植物の場所となっています。そして敷地の中央は、よりバランスのとれた一般的な条件に適した植物で構成されているんです。
区切られた個々のマスには番号が付けられ、対応する植物の名前がマスター リストに記録されています。杭につけられたQRコードから内容を見ることもできます。
ということで、ここは植物や植栽デザインに関心のある人 ー 園芸を学ぶ学生、庭師、ガーデンデザイナー、学校の子供たちなどなどが学べる場所なんですね。
秋の訪れを感じさせる植物たち
9月に入ると、イギリスはもう秋の足音が聞こえてきます。6月に行ったクラスメートの写真を見ると、青々として、背丈もそれほど高くなっていませんでした。しかし、この時はあちこちに「秋」が見受けられました。
The Apple House／りんごの家
「オーチャード」にある建物は、Tom Stuart-Smithの息子さん、建築家Ben Stuart-Smithが設計したものです。この建物は、内部はクロス ラミネーテッド ティンバー、外部に垂直に割れたオークの板を使用した、極めて低い炭素含有量で建設されています。2021年頃着工し、在はイベントなどに利用されているようです。
Prairie Garden／プレイリー・ガーデン
たまたま会ったここで働いている人が、プレイリー・ガーデン行った？もしまだなら行ってみてーとオススメしてくれたので、ミスらずに済みました。
プレイリー（草原）の名に相応しく、私の背の高さ位に茂った草々が連なっている素敵なところでした。ひまわりに似たお花なども咲いていて、結構カラフルで明るい感じだったんですが、私の写真は地味系ですね（汗）。
The Barn／納屋
Barnって「納屋」って言う意味ですよね。私の頭の中ではしょぼい藁(わら)か無垢材でできた掘立て小屋。しかしこれは納屋って言ったらめちゃくちゃ失礼な感じです。モダンで素敵な建物なんですから。中には入れなかったけれど、中庭もCorten Steel Water Feature/コルテン鋼の水槽なんかがあっておしゃれ。季節終わりで植栽も少し疲れた感じなのが、かえって風情があって秋っぽかったです。
Formal Garden／フォーマル・ガーデン
最後はフォーマルガーデン。他と全く違う、四角くきっちりと刈り込まれた垣根風の木達。こういうので迷路を作っている所も結構あるけど、ここはそうでなかったです。垣根の間から顔だしたりして写真撮影大会しちゃいました。
早く着いて、コーヒー＆ペイストリーでも食べよう♪なんて友人達と言い合ってたら、周りはとうもろこし畑でお店なんて皆無。もちろん目的地にもカフェなんてありませんでした(涙）なので常に空腹と戦いながらの鑑賞。最後の方は「この植物美味しそう」なんて言い出す始末でした。もちろん鑑賞後は近くのパブへ直行。ステーキパイをむさぼり食べました。
The Plant Library & Burn Garden
Featherbed Lane, Serge Hill Lane Bedmond Abbots Langley WD5 0RZ
4-10月の第1火曜日10-13時
事前にチケット(2024年9月現在£30)を買って予約が必要
https://www.sergehillproject.co.uk/visit-us
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