5月19ー23日に開催された、植物の祭典に今年も行ってきました!
先週はフリース着ていたのにいきなり夏。前日にRHSから暑くなるから気をつけてね!というメールまで送られてくる程。今回はどんどん人が増えて、総勢5人で回ってきました。
展示されるガーデンは大きく3つに分けられます。
- メインアベニュー・ショーガーデン/Main Avenue Show Garden
- バルコニー&コンテナー・ガーデン/Balcony and Container Garden
- 植物メインのガーデン/All About Plants Garden
上から順に、大きなガーデンで植物はもとより、建築物も趣向を凝らしたもの。都市部に住む人向けに小さなスペースをデザインしたもの。最後は初めての参加者が植物に重きを置いたデザインをしたもの、となります。
今年は「サステナビリティ/持続可能性」が基本。できるだけ自然に優しく、自然のサイクルを助けるお庭づくりを目指しています。結果、見た目の美しさを楽しめるだけでなく、心も体もほっとできる、やさしい空間になっていました。
それでは私の独断で選んだ3つのショーガーデン、1つのバルコニー&コンテナー・ガーデンを紹介します!
ショーガーデン
「パーキンソン病とともに歩むすべての人のための庭」アリット・アンダーソン

一目見た瞬間に、もうすっかり魅了されてしまいました。
派手ではないのに、ふっと気持ちが明るくなる色使い。主張しすぎない自然な植物たちが重なり合って、やさしく調和する、まさにイングリッシュガーデンでした。見ているだけで心が落ち着きます。
いろいろな植物を植えることは、虫たちにも私たちにも心地よい環境につながるのだなあと感じました。
この庭は、オックスフォードにあるパーキンソン病専門病院(Parkinson’s UK)のために作られたそうです。患者さんや付き添いの方が、診察を待つあいだに過ごせる場所としてデザインされています。コンセプトも含めて、本当に素晴らしい庭でした。
グレーの木材で作られた手すりには水が流れていて、パーキンソン病の症状のひとつである「フリーズ(すくみ足)」が起きた時、水の音が再び歩き出すきっかけ(キューイング)になるよう工夫されています。
「呼吸するための空間」アンガス・トンプソン

朝早くから会場に来ていたのですが、人が増えてきた頃にこのガーデンへたどり着きました。広々とした空間 ー 日本で言うところの「間」と、落ち着いたデザインが生み出す静かな雰囲気に、思わずほっと一息つけました。
英国ぜんそく・肺疾患協会/The Asthma and Lung UKのために作られた、肺疾患のある方が安心して過ごせる庭です。森のそばにある落ち着いた空間で、歩きやすい園路や癒しの植栽、ゆったり呼吸を整えられる静かなデッキスペースがあります。
ところどころに日本の影響を感じますが、ただ真似しているのではないところがとても魅力的です。日本らしい見た目を取り入れるというより、日本の考え方や美意識を自分のコンセプトに活かし、オリジナルのデザインとして表現しているように感じました。
日本では木の王様である松を2本配置しています。松は抗酸化作用や免疫力を高める効果で知られ「浮かぶような」デッキスペースを支えているのです。

このデッキは「ヨガや太極拳など、呼吸を整えるためのセラピーに使えるよう設計されている」とあとで知り、友人のミランダちゃんに「このデッキでコーヒー片手に本を読みたいなー」と思わずつぶやいてしまった自分を恥じました…
「境界にて」サラ・エバール

英国地方保護協会/The Campaign to Protect Rural England のためにデザインされました。
都市と田舎のあいだにある自然は、開発の影響を受けやすい一方で、見過ごされがちな存在です。
この庭は、そんな身近な自然こそ、人や生き物、そして未来の環境を守るために大切にしていかなければならない、という思いを込めて作られました。
BBCの撮影中のため、クルーと出演者、たくさんの見物人で、近くでじっくり見ることができませんでした。やっとこの写真が撮れましたが、カメラが写っちゃってますね ^^;
都市の端にある未開発の土地をイメージした庭で、倒木から作られた「ガイア(母なる自然)」の彫刻や、ゆるやかに続く石積みの壁が印象的です。植栽には、雑草と見なされがちなイギリスの在来植物を取り入れ、都市と田舎の境界にある自然の大切さを表現しています。
バルコニー&コンテナー・ガーデン
「天使の取り分」メイ・ステアリー

人混みで、全体が入るショットが撮れなかったのですー なのでこちらからご覧下さい。
英国スコットランドのケアンゴームズで育ち、ウイスキーと野生動物を愛するカップルのためにデザインされました。(そのためフェッターケイアン/Fettercairn ウィスキーがスポンサーになったようです)ウイスキーを樽で熟成する間に少しずつ蒸発して空気中に失われる分のことを、「エンジェルズ・シェア(天使の取り分)」と呼びます ー かわいい♡
メインの作りは、蒸留から樽熟成までのウイスキーづくりをイメージした「垂直の小川」。再利用した銅や樽材、水の流れによって蒸留所の雰囲気を表現しています。プランターや椅子もウィスキーを入れる樽をイメージ。銅がふんだんに使われていて、カタツムリ&ナメクジ対策にもなりそうです。

されたもので、地球に優しいガーデンです
…そして何と!メイは私の最初のガーデンデザインの先生だったのです!結構前なので覚えてないだろうなーと思っていたら、係の人が取り次いで下さり、すぐ「覚えているよー上に登ってきて!」って言ってくれたのです!(感涙)とても優しい思いやりのある方なのは変わらずで、写真撮りたいだけ撮っていいよー、挙句は一緒に写真を撮ろう!とまで言って下さいました(感涙)

今年の人気の植物
「自然に優しいガーデン」が基本なので、イギリスネイティブ、植え込んだ時に草原にいるかのようになる、あまり主張せず他の植物と調和するものがほとんどでした。お花なら小花、グラス類の多用、自然な形の小木など。
この栽培品種、というのではなく、アイリスならもう色んな種類のアイリスがあちらこちらに。違う植物かと思うくらいたくさんの違う形や色がある植物 ー サルビア、ゲウム、ポピー、ユーフォルビア、バーバスカム、アキレアなどなど。
バラも結構見かけましたが、他の植物と調和する、一重で小さい控えめなものが多用されていたように思います。
木ですと、カバノキ/Betulaをあちこちで見かけました。UKネィティブのシデ/Carpinus betulus、ヨーロッパイチイ/Taxus baccata、ホーソン/Crataegus mnogynaなども使用されていました。
おまけ ー ガーデンノーム解禁!

私は知らなかったのですが、ガーデンノームはチェルシーフラワーショーでは禁止されているそうです。しかし今年はファンドレイジングのため解禁されました!ギターを持ったブライアン・メイ ノームなど有名人のノームを作ってオークションにかけました。
私も大好きなウォレスとグルミットのTシャツを着て参戦。暑くなったので途中で花柄ノースリーブのトップに替えてしまいましたが。



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