ヨルダンシリーズ、最終回はもちろん植物です!
岩だらけのペトラでも、ワディ・ラムの砂漠ですら頑張って生えている植物がいます。またイギリスや日本での常識って世界の常識じゃないのねーという気付きも。
そんなこんなを紹介していきますね。
からからの土地で頑張る植物

地面からにょきにょきと伸びた茎に小さな白い花をたくさんつけたDrimia maritim。葉っぱがない面白い姿は目を惹きます。葉は花後に出てくるとか。

からっからに乾燥した所に、Haloxylon scoparium。細い茎と葉で、水分の蒸発を防ぎ、シルバーな色で熱の吸収を減らしているんですね。
花と実だってついちゃいます

熱い日差しの中だと、どうしても下向きにもくもくと歩いてしまいます。そんな時こんな可憐な花が目に入りました。「私たちも頑張っているから、頑張って〜」と励ましてくれているかのよう。
私たちが知っているDianthus/ナデシコとは大分違いますね。それでもイギリスや日本のナデシコは夏に咲くし、暑さに強いものが多いし、水はけが良い環境が好きです。

そして砂漠でも実だってなっちゃうんです。
こちらはbitter applem又はbitter cucumberとも呼ばれます。その名の通り5〜10cm位の実はとても苦いそうで、毒も含まれているとか。現在では種子の油など限られた用途では利用例がありますが、一般的な食用や商業利用はほとんど行われていないようです。
どこで植物はよく育つ?
ズバリ、日陰です!

遺跡を見ていると、こんな割れ目から顔をのぞかせている元気一杯の植物を発見。そっか〜ここの方があまり陽が当たらず涼しいし、水もたまりやすく乾きにくいからだな〜と納得。ペトラ遺跡でも、高い岩が両側にそびえたっている所に結構緑がありました。ワディ・ラムの砂漠では、そそり立った大きな岩のふもとに緑が多かったです。風も防げますしね。
イギリスや日本では、日当たりがいい所が好きな植物が多いけれど、ヨルダンでは逆のようです。

アンマンの道路脇に植えてあった植物は、周りを一段低くしています。これは、水が溜まりやすくするためと思われます。
日本の畑では畝を作って土を盛り上げた所に野菜を植えます。雨が多い日本で、排水性を良くして根腐れを防ぐためでしょう。
本当、お国によって常識は変わるんですね。
どんな植物を買って植えるの?

アンマンの街を歩いていた時、園芸店を発見。あれ?イギリスや日本で育てる植物とほぼ同じじゃない?マリーゴールドやケイトウ、コリウスも。イギリスではコリウスは1年草扱い又はハウスプランツだけど、ここではずっと枯れないのかな?
野生の植物は全く違うのに、お家で育てる植物はあまり変わらないって面白いですね。
*野生で見かけたほとんどの植物の名前は、調べたものです。なので間違っている可能性もあることをご了承下さい。間違いに気づいた方は、コメントを残して下さると助かります!


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