ウィリアム・モリスと聞くと、緻密に描きこまれた模様の壁紙を思い浮かべる人も多いと思います。

めちゃめちゃイギリスっぽいデザインです。
東ロンドンあるギャラリーに、園芸教室の生徒さん達と地下鉄でさくっと行ってきました!

建物のすぐ前にあったマーケットでめっちゃ美味しいチャイ・ティーをいただいてから、いざ出陣!
ウィリアム・モリス(1834–1896)とは
19世紀の英国デザイナーであり詩人、社会運動家でもあり、産業革命への反動であるアーツ・アンド・クラフツ運動の中心的人物として有名です。大量生産されたものでなく、魂を込めて作られた美しいものを日常で使用すべきだ、と主張し、それを反映する物作りに励みました。
テキスタイルから壁紙、家具、美しくデザインされた本等々を自身の会社や印刷所を立ち上げてまで作りました。
また社会主義者としては、工業化によって労働者が過酷な条件で働かされる現状に反対し、人々が美しい生活を送るために、労働のあり方や社会構造を変えるべきだと考えました。芸術やデザインも社会的な変革の一環として捉え、手仕事や美しいものを通じて、より人間的で調和の取れた社会を目指したのです。
ウィリアム・モリスのデザインを使用した現代の作品



工芸品
お得意の植物をち密に描き込んだ柄を使った椅子などの家具も展示されています。
こちらはなんとピアノです。

書籍
「自分が作りたい本は、自分が読みたい、そして手元におきたい本だ」
という信念に基づいてモリス自身の印刷所ケルムスコット・プレスで作られた本は、良い材料を使ってとことん細部にもこだわった美しいものです。

社会主義活動
モリスの社会運動や哲学的な思想が反映された展示もあります。彼は「芸術の社会的価値」や労働者の権利を重視し、工業化が進む中で伝統的な手工芸の重要性を説きました。

この新聞の編集と資金提供はモリスが行い、街頭での新聞販売も手伝っていたそうです。
この他にモリスにゆかりがあるアーツ・アンド・クラフツ運動の芸術家の作品も展示されています。
ショップとカフェ
入り口入るとすぐ、ショップになっています。私達は鑑賞前にまんまとお土産探しに突入してしまいました。どれもこれも素敵で、エコバック、折りたたみ傘、ティータオル、鍋つかみ、石鹸等々盛りだくさん。使うのがもったいないしっかりしたラッピングペーパーも、額に入れて飾ったらおしゃれな部屋になること間違いなしです。

作品鑑賞後はお腹が空いたので併設のカフェへ。
ボリューミーなトースティ(トーストサンド)を美味しくいただきました。
ウィリアム・モリス ガーデン

お庭はすっかり秋の気配になっていました。バラは真っ赤なローズヒップを実らせ、グラスは黄金色。そういえば自分も長袖のシャツを上に羽織ってるなー。あっという間に夏も終わってしまいました。
ロンドン地下鉄だけで行けるので、気軽にお出かけしてみて下さいね!
Lloyd Park, Forest Road
Walthamstow
London E17 4PP
Tel: 0208 496 4390
地下鉄ビクトリア線北行き最終駅Walthamstow Central駅下車徒歩15分
月曜休 10am – 5pm
入場無料
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