現代アートにおいて重要なアーティストであるロニー・ホリー 展覧会に行って来ました。恥ずかしながら彼の事は知らなかったのですが、素晴らしい作品に加え、創作エネルギーがあればどんな状況でもアートが作れる、作ってしまうんだな、と改めて思い知らされました。
ロニー・ホリーとは
ロニー・ホリー(1950年、アラバマ州バーミンガム生まれ)は、40年以上にわたり、彫刻、絵画、音楽、動画など多岐にわたる作品を制作してきました。
ホリーの作品は、幼少期の貧困と苦難、公民権運動への没頭、奴隷制の遺産、黒人に対する組織的な抑圧と搾取に影響を受けています。しかし彼はは普遍的な懸念に対して希望と謙虚さを持って語り、人生を豊かに生きる方法や将来の世代のために世界を準備する方法についての感動的なメッセージを投影しています。人間だけでなく、他の生物、生命体、惑星、星にまで及ぶ自然界への深い愛を通して表現しています。
横顔のモチーフ
ホリーの作品には、トップ絵のワイヤー彫刻にあるように、横顔が繰り返しでてきます。これは、ヨルバ族やネイティブ アメリカンの伝統を含む彼の先祖の系譜に敬意を表しているからだそうです。
そこにあるもので作る
ホリーは「油絵の道具が買えないから、アート制作は無理」なんて言いません。彼の創造力のエネルギーは、スクラップ・ヤードで集めた物をアートに変えてしまいます。本当に「何かを創りたい!」というエネルギーがあれば何でもいいんです。もう作ってしまうんですね。お高いお鍋を持ってないから素敵なお料理ができないのでなく、本当に「美味しいものを作りたい!」と思えば100均で揃えた道具でもできちゃうんですよ(私の料理が下手な言い訳が無くなってしまいますがー涙)。
ビデオ作品
音楽家でもある彼は、自作の音楽を使ってビデオアートも作ります。このビデオ作品は抽象的なアートなんですが、彼の作品がどこから来たのががわかり、とても良かったです。美術館ってゴミひとつ落ちていない綺麗な空間に、作品のひとつひとつがキチンと鎮座していて、作品が生み出された環境から完全に切り離されていますよね。このビデオの中で、彼がスクラップ・ヤードから物を吟味して拾っているのが映されたりして、なんかストンと腑に落ちた感じがしました。
他のアーティストも同じような事をしてくれれば、理解が深まるのになーと思いました。
カムデン・アートセンターのカフェ
アート鑑賞って疲れるんですよね。アーティストのエネルギーをばんばん浴びて圧倒されるというか。という事で併設のカフェでお茶タイムです。
植物大好きの私と友人のニーナちゃんは、お天気も良いし迷わず外へ。ロンドンのセンターにもこんな隠れ家的なカフェがあったのね。
そしてさらに上に行くと緑一色!少し開けたところでは地面に寝そべって日光浴をしている人達もいました。
あと2週間はあるので、興味がある方は是非行ってみて下さい♪
Camden Art Centre
Arkwright Road
London NW3
Finchley Road地下鉄駅より徒歩10分位
火-日: 11am-6pm
木: 11am-9pm
https://camdenartcentre.org/whats-on/lonnie-holley?elevation=Featured
コメント