*英国でわくわくドキドキガーデニング*

ヨルダン旅行 2025年9月 ーイギリスのツアーに参加して

Camel in Wadi Rum おすすめ海外旅行先
ワディ・ラムのらくださん

行ってきました、待望のアラブ圏!旦那の友人や知り合いから最もおすすめが多かったヨルダンをチョイス。2人とも言葉が話せないのでツアーに参加。以前ペルー旅行した時のExodasにまたお世話になりました。「アドベンチャー」を売りにしてるだけあって、ちょっとキツイと感じることもありますが、続けて4時間以上は歩きたくない私でもクリアできました。

12日間の間に遺産7つのうち6つを制覇。他にも色々行きましたが、私が個人的に印象が強かった順に3つご紹介します。そして、異文化の人々(イギリス人)と異文化を旅するというダブルカルチャーショックみたいなのにも、触れたいと思います。

ペトラ遺跡(Petra)

鉄板中の鉄板。行ってみて一番人気というのに納得しました。

崖の岩をくり抜いたり彫ったりして建物を作っちゃったというすごさ&面白さはピカイチです。立っている柱も実は彫ったものなので、上の部分を全然支えてはいないんです。彫り間違えちゃったらどうするんだろーとか変な心配しちゃったり。そんな建造物が広大な敷地に点在しているんです。前回の記で紹介したエル・カズネ宝物殿(The Treasury)は簡単に行けますが、たくさんの階段を登って行かなければいけないメジャーなところが2つあります。どちらも是非訪れてみて下さい!

アル・ディール/修道院(Ad Deir/Monastery)

ペトラの初日に挑戦。前々日からお腹の具合が悪く、2日間ほとんど食べていない絶不調な状態で約850段の階段に挑みました。急斜面のでこぼこな階段を、焼けつく太陽のもと、ロバやそのふんを避けながら歩くのは修行以外の何ものでもありません。ふらふらで休憩を10回くらいとり、水分補給。お店がいっぱいあってその前を通るたびに「1ディナールだよ!」とかの掛け声が。「No Thank you」すら言うのがしんどい…しかしお店の人、声かけ以外は携帯いじってるなーと遠のく意識のなか、感心したりもしてました。45分位でやっと目的地に到着。すごい達成感!「よく頑張った!偉い!」と誰も褒めてくれないので自分で褒めてあげました。

何よりこの素晴らしい建造物がご褒美でした♪

Monastery Petra
アル・ディール/修道院(Ad Deir/Monastery)ペトラで最大の建造物のひとつ

簡単に行ける宝物殿と違ってほとんど人がいません!頑張った人のみエンジョイできるんですね。

しかし、この苦行を避ける手はあります。そうです、ロバサービスがあるんです。登り口あたりにお兄さんたちがわらわらといて「ドンキーのタクシー!」とか「フェラーリ!」とか客引きをやっています。いつもはそんなにしつこくないヨルダンの人も、ここではかなり頑張って食い下がってきます。なので「後でねー」とか「考えます」なんて絶対に言わないで下さい!ツアーガイドさんによると、「後でねー」って言ったら待っていて相当付きまとわれた人がいたとのことです。断る時はきっぱり(笑顔で)「ノーサンキュー」ですね。私のツアーのメンバーで利用した人によると、とても快適だったとか。値段も向こうから7ディナールと言ってきたので決めたとのことです(チップは不明)。

ちなみにペトラ遺跡入り口からシーク渓谷(入り口)までの約1kmの区間は、無料の馬のサービスがチケットに含まれています。ただチップが必要なので(ツアーガイドさんによると10ディナール位ー私的には高すぎると思う)完全無料にはなりません。使用時は乗る前にいくらか確認し、支払いも絶対目的地に着いてからにして下さい。

犠牲祭壇(High Place of Sacrifice)

翌日。お腹も治り、普通食も睡眠も十分にとって、体調が戻りました!その上ツアーのメンバーさんよりいただいたエナジージェル(運動中に素早くエネルギーを補給できる、ジェル状の食品)も投入。するとみるみる力が湧いてくるではありませんか!

ということで2日目は約700段の階を登って犠牲祭壇へ。ロバサービスがないので糞をよけるのに神経集中しなくていいし、お店もなくて「No, thank you」も言わなくていいし。他の観光客すらいません。朝のまだすがすがしい空気の中、きれいな階段をストレスフリーで眺めを楽しみながら登るのは気持ち良い〜♪なんて言ってたらすぐ頂上へ。

High Place of Sacrifice, Petra
手前が犠牲祭壇 (High Place of Sacrifice)

ご褒美は犠牲祭壇というより、素晴らしい眺めでした!犠牲祭壇はどどーんとそびえ立つ修道院に比べたらめっちゃ控えめでした。

View from the Hight Place of Sacrifice
頂上からの眺めー欧州や日本ではお目にかかれません

ワディ・ラム(Wadi Rum)

次に行って良かったと思ったのがここ。砂漠のなかにそびえる面白いテクスチャ・形の岩々。もう別世界感ハンパないです。デューンやスターウォースなどの撮影に使われたのもうなずけます。

私たちは夜テントに泊まり、360度ぐるりこんな景色の中で日没を見、満天の星空を楽しみ(天の川って初めてこんなにくっきり見たかも)、地中料理を味わいました。

夜はこんなテントにお泊まり。ただ、前日食あたりにあって、夜20m位離れたトイレに行くのがちょっと辛かったです。

Wadi Rum tents
ワディ・ラムではこんなテントにお泊まりーベッドもあってよく眠れました

2つシャワーもありましたが、ここにくる直前に紅海に行ってシャワー浴びていたのでパスしました。

死海(Dead Sea)

短い時間だし、特に海や景色が飛び抜けてきれいなわけでもないのですが、あのぷかぷか浮かぶ経験はめちゃくちゃ面白いです!

Dead Sea
水泳が急に上手くなったと錯覚するくらい浮きます!

塩分量がハンパないので、あお向けにぷっかり浮かんで本も読めちゃいます。と言うことですが、15分位で出てきた方が良いそうです。皮膚がめっちゃ乾燥したり、目に入ると痛いし。そしてその後はお決まりの泥パック。ちょっと特有の匂いがあるけれど、ツアーガイドさんによると15才若返るそうです。

食べ物

前回の記事にも書きましたが、食べ物は、どれも美味しかったです!

基本は、ごはん・お肉・サラダなどのたっぷりお野菜・フムスとピタパン・ピクルス、です。トルコやペルシャ料理に近いかな。

ホテルのバイキング式朝食では、どこに行っても野菜入りオムレツを作ってくれるコックさんがいて、こんなパンケーキも作ってくれちゃいました。

bear? pancake
口も目も大きいくまさん?

飲み物はザクロジュース、マンゴージュースなどを見かけました。私のイチオシはレモンミントジュース!太陽の照りつける遺跡を歩いた後は、レモン・ミント・氷をミキサーにかけたこれが最高に美味しかったです。

lemon mint juice
汗だくで遺跡めぐりをした後に飲むこれは最高

アルコール禁止なので、下戸の私にはぴったりの国だなーなんて思ってました。しかしイギリス人のアルコールにかける情熱に圧倒されることになろうとは。飲み物を売っているお店なんか見つけると必ずチェック。ビールがある!って走って他のイギリス人に報告に行き、すぐ皆でチェックに。ジンジャービールだったと肩を落とし…。ビールがあるって書いてある!とお店に入ってノンアルと知ってまたがっかり。

しかしとうとうペトラでアルコールを出すレストランを発見。その日はヨルダンで一番人気の料理、マンサクがめっちゃ美味しいレストランに連れて行ってあげるよ〜ってツアーガイドさんが言ってくれた日。でも最低10人集まらないとお店開けてくれないとの事で…結果私を含めた5人のみ。他11人はお酒をとったのでした。最高美味しい一番人気のヨルダン料理を泣く泣く諦めることに…。

やっぱりイギリス人は、パブの前に立ってビール片手におしゃべりするのが一番楽しい文化なんだなーってひしひしと感じました。

Nuts
ナッツがめっちゃ美味しい!塩気がちょい強めなので汗を一杯かくヨルダンにぴったり

後記

現地の女性は、顔だけ出してあとは全て服やスカーフで覆っていました。私も日焼けが怖いし、直射日光に当たっているとより熱く感じるので、長袖長ズボン、つばが大きめの帽子を着用。一方イギリス人は半袖・短パン。足はサンダル。私はヨルダンの方には結構馴染んでたかと思うのですが(ユニクロの服だけど)、イギリス人の中ではかなり浮きます。何でジーンズ履いてるのー暑くない?長袖暑くない?と不思議がられました^^; 私としては、ヨルダン人は露出が多い観光客をどう思ってるんだろーってちょっと心配になっていたのですが…。

そんなこんなですが、イギリス人の誰とでも気軽に話すフレンドリーさはすごいなーと思いました。皆一生懸命名前を覚えて、観光中も自分のパートナーだけでなく、色々な人とお話しをしようとします。私もイギリス式に頑張って色々な人と色々なお話しができて楽しかったです。ただ炎天下でヘロヘロになりながらやっと歩いている時は、頭がもうろうとなって英語で話すのが辛かった…。

この旅で一番良かったことは、アラブの人をめっちゃ身近に感じる事ができた事かな。テレビでスカーフのような布をかぶっている男性や、ヒジャブで全身をおおっている女性とかを見て「遠い世界」感がありました。でもそういう人たちが私たちと同じように、美味しいクナーファ(アラブで一番有名なお菓子)屋さんで談笑しながら長い列を作って待っていたりするのを見たり、実際にお話しをしたりして「私たちと同じじゃん、てかもっといい人たちかも」って思うことができました。

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