イギリスのNHS(National Health Sytem – 国民保険)で、白内障手術を体験しました。イギリスで受けようか迷っている方、またイギリスでの手術ってどんなんだろーと興味がある方の参考になればと思います!
白内障は目のレンズが曇って物が見えづらくなる病気で、70〜80歳を過ぎるとほとんどの人がかかります。ひどくならずに手術が必要ない場合もありますが、強度の近視の人はかかりやすいと言われています。私も小さい頃から近視がひどかったので、早めにかかってしまったようです。
その曇った水晶体を人口レンズに替えるのが白内障手術です。
白内障手術の流れ
私の経験はこのような流れでした↓

次に各ステップを簡単に説明していきますね。
まずは眼科医へ
緑内障があって定期的に眼科に通い、白内障があることも言われていました。最近、視界にうっすら霧がかかったようになり、コンピューターも見づらくなってきたので、先生に相談。すると「そろそろ手術を考えてもいいかも」と言われ、決心しました。
まずはメガネ屋さんにいる検眼医に診てもらうように言われました。
検眼医へ
ということで、いつもお世話になっている眼鏡屋さんへ。
先生がまず白内障の状態をチェック。少しひどくなってるねーとのこと。そして視力がメガネの度数を変えても上がらないか確認。普通の生活はOKだけど、仕事でコンピューターがよく見えなくて困ってると伝えると、じゃああなたのかかりつけ医(GP)に手術をリクエストしますね、と言ってくれました。コンピューターを使う仕事にめっちゃ不便だからとかも書いておくね!とちょっと盛ってくれたようです🙏
事前検査へ
しばらくすると、事前検査へ来て下さいとの通知がきました。手慣れたオペレーターさんがハイテクな機械を操って私の目をチェック。次は違う人と違う機械でーが3回位あったかな。目の焦点はどこに合わせたいかも聞かれました。
NHSでは単焦点レンズのみなので(多焦点レンズはプライベートのみ)、どこに焦点を合わせたいか聞かれます。遠くを見ることが多い人は遠くに、手元の作業が多い人は近くにすることが多いです。ちなみに人口レンズは、遠く近くと焦点を変えることができません。
最後にコンサルタントとお話。右目と左目どっちからしたい?ということで白内障がひどい右目に決定。手術の日取りは病院から連絡が行くので待つようにと言われました。
この間に、いただいた手術+術後のことを書いたリーフレットを読みます。
内容は手術日の心得(常用薬を持参、ぺったんこ靴をはく、マニキュア・化粧はしない、質問をまとめておく)や、術後の目の周りのクリーニング方法などなどです。
右目の手術
いよいよ右目の手術です!
まず色々な確認と手術の説明。名前・生年月日・NHSナンバーが書かれたリストバンド、シャワーキャップ、手術着(?)を服の上に着用。

違うスタッフと話す度に、名前と生年月日を聞かれます。待合室に座っている患者さん達の生年月日も聞こえてくるのですが、私より皆年上。グループ内で最年長ということが多い昨今、あれ私って若くない?と思ったり誤解したりしました。
次に手術をする先生から質問・説明を受け、自分の質問もここでします。とっても優しい女医さんで、私のお馬鹿な質問に忍耐強く答えて下さいました。そして今日手術を行う目の上にマーカーで矢印を書かれました。間違いを防ぐ努力に感激しましたが、人には見せたくないちょっと間抜けな感じです。

そして待合室で待機。
しばらくすると名前が呼ばれて手術室まで連れて行ってもらいます。イギリスの病院は迷路のようなので、めっちゃ助かりました。
手術室に入るとザ・手術室のような感じ。ベッドの上に寝そべり、顔に右目だけ出した布をかけられ、部分麻酔の目薬を入れられます。これからあとは何も見えず、感じずでした。
リラックスできる音楽の中で、手術をしている人々も和やかで怖いことは全然ありませんでした。痛みというか感じたのは時々私の頬に手をついている先生の手だけで、目自体には痛みはありませんでした。
手術は多分30分位で終わり、片目をアイパッチで塞がれた私を待合室に連れて行ってくれます。又初めに話した方に目薬を2種類いただき、紅茶とビスケット(Walker’s!)をいただきながら^^説明を受けました。初めは計14回/日から始まり、徐々に回数が減り、6週間で終わります。
術後1週間は要冷蔵の目薬を使うため遠出は不可、しばらくはガーデニングなども禁止でした。
全体的に半日で全て終わり、帰宅しました。
術後検査
1週間後位に目が順調に回復しているかをチェックしに病院へ行きました。
全て順調ね〜♪ということで、左目の手術に進みました。
そして問題が
なんと問題発生!
右目はお陰様で順調だったのですが、左目に問題が起き、A&E(緊急病院)へ行く羽目になったのです(涙)
私は元々かなりのドライアイで時々目の痛みがあったのですが、術後1週間を過ぎた頃、激しい痛みが続くように…どうも目薬に含まれる防腐剤でドライアイがひどくなったようです。その上バクテリア感染も。防腐剤なしの目薬に変更され、追加で抗バイクテリア、目を潤すものも2つ。計5つの目薬に。常用している緑内障の目薬を入れると6つ!常に目薬をさしている目薬マシーンと化しました。

目薬もスマホのアラーム攻撃でちゃんとさしていたのにこのていたらく。衛生管理もさらに徹底的にしました。コロナのような不要不急の外出禁止、手はこれまで以上に丁寧に洗浄。痛みもあるし目も良く見えないので1ヶ月位家でじーっとしていました。
そのお陰か気は病んだけれど目は回復!通常より1ヶ月位回復に時間がかかりましたが、やっとお医者さまよりOKがでました。
そして目も霧が晴れたように見えるようになりました。
その後のつぶやき
なんか私の5ー7月は肺関係もあって病院漬けで終わったな…
イギリスでは最高のガーデニングの季節なのにガーデニングはお預け。お仕事もお預け。治ってからもたまりにたまった仕事やあれやこれやでてんてこ舞い。
でも健康っていいなーってか目、飛蚊症が増えたし左目の見え方が安定してないのがちょっと心配。でもお医者さんにOKはもらったので、次回の緑内障検査まで待つことにします!
色々愚痴っちゃいましたが、白内障の手術はシンプルでめっちゃ良く見えるようになることがほとんどなので、みなさま安心して下さいね。
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