*英国でわくわくドキドキガーデニング*

イギリスの秋の花 2024/Autumn Flowers in England in 2024

Regent's Park Autumn 2024 ガーデニング
リージェンツ・パーク2024年10月

現在リージェンツ・パーク内の学校でガーデンデザインを学んでいます。広大なリージェンツ・パークは有名なローズガーデン、フォーマルできちんきちんと植栽がされた所、大きな木が集まった林のような所などなど、色々な形で植物が楽しめるようになっています。ロンドン中心部にはこういう大きな公園がいくつもあって(全て無料!)、ロンドンすごい!って思います。

という事で、秋真っ盛りのリージェンツ・パークを学校帰りに楽しんできました。お花が少なくなってくるこの季節、お庭作りの参考になれば、又はイギリスの秋を楽しんでもらえれば嬉しいです^^

日当たりの良い所

Nerine bowdenii
ネリネ・ボウデニー/Nerine bowdenii あっ、てんとう虫さんが!

可憐なネリネは、他の植物が悲しい感じになる9ー11月に鮮やかなピンク又は白いお花を咲かせてくれます。球根を4月以降に植えて育てます。

Coccinea 'Sunrise'
ウィンターグラジオラス/Hesperantha coccinea ‘Sunrise’、三尺バービナ/Verbena bonariensis 、ポリゴナム・アフィネ/Bistorta affinis

素敵な花の共演!6枚のサーモンピンクの花びらがついたお花はウィンターグラジオラス/Hesperantha Coccinea ‘Sunrise’。9ー10月頃お花が咲きます。

同じくお日様大好きな、紫の小花が集まったお花は、ヤナギハナガサ又はサンジャクバーベナ(三尺バーベナ)/Verbena bonariensis 。結構背が高くなって、イギリスではよく見かけます。そう言えば、半日陰の所でも元気なのを見かけたことがあるなー。

奥に見える赤い花穂の植物は、ポリゴナム・アフィネ(ペルシカリア・アフィニス)/Bistorta affinis 。グランド・カバーになり、半日陰でもOKなので重宝します。結構暗い所でも元気なようですが花付きが悪くなります。

半日陰の所

Anemone hybrida
シュウメイギク/Anemone hybrida

日本で秋の花と言ったらコスモスですが、イギリスではシュウメイギク(秋明菊)です!この季節になると、公園、庭先とあらゆる所で白やピンクの可愛い花を、いっぱいに伸ばした首の上に咲かせます。本当はアネモネですが、菊に似ているのでこの日本名がついたようです。

日当たりの良い所でも育ちますが、半日陰で重宝されます。めっちゃかわいいですが、よく増えるので注意が必要!

Aconitum carmichaelii & Rosa ‘Ballerina’
ハナトリカブト/Aconitum carmichaeliiRosa ‘Ballerina’ の共演

青いハナトリカブト/Aconitum carmichaelii は、まさに秋のお花です。

ローズ・バレリーナ(私訳)/Rosa ‘Ballerina’って名前に負けずめちゃくちゃ可愛いバラですね!一重のふちがほんのりピンクの小さい花が固まって咲いていて、あじさいみたいです。夏から秋にかけて続けて咲き、ほんのりと香りもあります。

あ、ここにも三尺バーベナが顔をのぞかせていますね。

Symphyotrichum 'Prairie Purple'
アスター/Symphyotrichum ‘Prairie Purple’と秋っぽい紫陽花

うす紫色が素敵なアスター/Symphyotrichum ‘Prairie Purple’は、夏の終わりから秋の終わりにかけて咲きます。結構くねって咲くので、自然な感じのコテージガーデンなどに合います。ここでは、終わかけの紫陽花と一緒に秋を演出しています。日本では紫陽花は終わった花はすぐ切る事が多いですが(多分蒸れを防ぐため)、イギリスではこのまま冬越しさせて、形を楽しみます。

Vitis coignetiae
秋の紅葉を楽しむヤマブドウ/Vitis coignetiae

塀が目の覚めるように赤いハート形の大きな葉っぱでおおわれているのに、目が釘付けになる事があります。それはヤマブドウ/Vitis coignetiae。日本から19世紀後半に来たそうです。この写真のも、もう少しすると、全てが真っ赤になります。お花は日当たりがいい所もOKです。

紅葉が人目を引く壁に這う植物では、アメリカヅタ/Parthenocissus quinquefolia も結構見かけます。5つのはが1セットになっていて、日陰でもよく育ちます。ただこの外来種はすぐ広がるので、他の在来種を駆逐しないように気をつけないといけません。

もう一つよく見かけるのにはナツヅタ/Parthenocissus tricuspidata があります。葉が3つに分かれていて秋に真っ赤になります。こちらも旺盛に自ら絡みついて伸びていきます。

日陰・日があまり当たらない所

Actaea simplex
サラシナショウマ/Actaea simplex

猫じゃらしを長く白くしたようなお花がお庭にリズムを与えてくれる、サラシナショウマ/Actaea simplex 。木漏れ日があるような所で、9ー10月頃、紫の茎の先にお花が咲きます。

Begonia Glowing Embers
Begonia Glowing Embers

ベゴニア燃える残火(私訳)/Begonia Glowing Embersはお日様も得意ですが、日陰も大丈夫なのでよく日陰で見ます。つる性のこのベゴニアは、寒さに弱いので夏に育てます。夏ー秋に咲く鮮やかなオレンジの花は、濃い緑の葉によく映え、暗い場所を明るくしてくれます。

日陰はおまかせ!のヒメツルニチニチソウ/Vinca minor

かわいい薄青紫の花を4ー9月と長きに渡って咲かせるヒメツルニチニチソウ/Vinca minor は日陰の味方です。実は日当たりが良い所でもOKですが、貴重な日陰も耐える性質のため、日陰でよく見かけます。つる性でグラウンドカバーに最適。こんな優秀な植物ですが、どんどん増えるので注意が必要です。お花が一回り大きなツルニチニチソウ/Vinca majorというのもあります。

おまけ

家の植物が素敵に紅葉しているので、それもご紹介します。

Euonymus alatus
ニシキギ/Euonymus alatus

引っ越して来て最初の秋、こんなにゴージャスに赤くなってとてもびっくり&嬉しくなりました。気候の関係でそれ程紅葉しなかった年もありましたが、今年は見事!

Acer
もみじ/Acer美しすぎる

定番のもみじだって負けていませんよ。あまりにも鮮やかで日々見とれています。

引っ越して来た頃、夏は緑だけれど秋に真っ赤になるもみじを探しまくってやっと見つけました。一年中赤いのはよくあるんですけどね。今はもみじは人気だから、手に入れやすいと思います。

ちなみに家にはもみじはあと2つあって、ひとつはオレンジ色、もうひとつは黄色になります。

皆様のイギリスでのガーデニングの参考、又はイギリスの秋の植物ってこんななんだーって楽しんでもらえたら嬉しいです!

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