今年は3月4日がパンケーキデーでした。
この日にイギリス人はパンケーキを作って食べます。ひな祭りに桜餅を食べる日本人と通じるものがありますね。でも何でパンケーキを食べるのでしょうか?
パンケーキデーの由来
正式にはキリスト教のShrove Tuesday、懺悔(ざんげ)火曜日 。Shrove Saturday(ざんげ土曜日)からこの日まではShrovetideと呼ばれ、Lent(四旬節)の前のキリスト教の典礼期間。この間は、良心の省察と悔い改めに重点が置かれます。
翌日はAsh Wednesday(灰の水曜日)と呼ばれ、Lent(四旬節)が始まります。荒野で40日間断食をしたイエス・キリストを記念して、Easter Eveまでの日曜日を除く40日間、節食や断食またはざんげを行なうのです。この悲しみの期間の四旬節は、イースターの盛大なお祝いで終わります。
じゃあ何故パンケーキデーなのか?
キリスト教徒は、Lent(四旬節)中に食べない小麦粉、卵、牛乳などの食器棚の中のものを使い切ります。 そのため、四旬節が始まる前の最後の日にパンケーキを作って食べるのです。
パンケーキデーは毎年日付が変わります。それはパンケーキデーを決めるイースターの日が毎年変わるからです。イースターは、spring equinox(春分の日)の後の最初の満月の後の、最初の日曜日に行われます。頭こんがりますが、日付が一定していない、とだけ知っていればOK!イギリス在住の方はそれさえ知っていれば、毎年イースター旅行の計画を立てる時、今年はいつだっけ?と日にちをチェックするようになるでしょう。
パンケーキ・レース
この日に忘れてならないものが、パンケーキを乗せたフライパンを持って走る、パンケーキ・レース。イギリスのあちこちで開催されます。

こちらはバッキンガムシャー(Buckinghamshire)の町オルニー(Olney) もの。1445 年にまでさかのぼる世界最古の毎年恒例のパンケーキ・レースは世界的に有名で、「オルニーの女性のみ」が参加できるという古いルールを守っているようです。
ロンドンや他の所のものは、老若男女を問わず参加できる物が多いので、チャレンジしたい方は是非。
我が家のパンケーキデー
冒頭の写真のように、イギリスのパンケーキは日本やアメリカのふわふわで厚いものと違って、クレープのように薄いのです。
旦那が「今日はパンケーキ・デーだね」と言うので、つい「ありがとう」と返したら、夕食がパンケーキになっていました🙌
伝統とは違って、夕食前にスーパーまで買い出しに行っていました。現代ではスーパーもパンケーキミックスなどをパンケーキデーの前に取り揃えて売っています。
旦那は卵・小麦粉・牛乳・バターを混ぜて、1から作りました。いつもホットケーキミックスで日本のパンケーキを作る私とは大違いです。うちのパンケーキはこんな感じでいただきました。
夕食メニューは
ほうれん草とリコッタチーズ
スモークサーモンとリコッタチーズ
ハムとチェダーチーズ
デザートは
レモン汁とはちみつ
お砂糖とレモン汁の組み合わせはイギリスの定番ですね。健康を考えてうちははちみつにしてみました。

チーズが一杯だったせいか、薄い生地にも関わらずお腹一杯。美味しかったです、ありがとう旦那さま!自身も大満足だったようで、「又作ろう!」とはしゃいでいました。
で私たちは今節食や断食をしているのか?好きなチョコをLent中は我慢する!とか言う人もいますが、うちは恥ずかしながら通常通り。クリスチャンでない上、いいとこ取りだけしています…。
おまけ
お庭のクロッカスがやっと咲き始めました!公園などではすでに満開になっていますが、北向きのせいか、近所の猫に折られたりしたせいか、なかなか咲きませんでした。やっぱりクロッカス、かわいいですね ^^

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