(多分)英国発祥、球根の自然植え (Naturalising bulbs) を実際にしてきました!
Capel Manor College Gunnersbury Park校で、イングリッシュ・ブルーベル (Hyacinthoides non-scripta)を主にスイセン (Daffodils / Narcissus) 、フリチラリア・メレアグリス (Fritillaria meleagris)などを植えました。
ブルーベルは、森で木々の下に群生するのをよく見かける、イギリスでは人気の春を告げる青いお花です。でもなぜ「イングリッシュ」・ブルーベルなのでしょうか? 実はイギリスではスペインから来た「スパニッシュ」・ブルーベルが猛威をふるい、どんどん英国産の方が少なくなっているのです。直立し見るからに元気一杯のスペイン産のものより、細くうつむいた可憐なイギリス産の方が人気があるようです。
それでは球根の自然植え /ナチュラライジングって何なんでしょうか、普通の植え方とどう違うのでしょうか?
球根の自然植え /ナチュラライジングとは
草や芝生、境目などに、そのままそこでずっと育って増えていくことを目的として植え付けることです。
「自然にここから生えちゃいましたよ」みたいな感じに見えるように植えることが多いです。
よく使われる球根はこんな感じかなー
- スイセン (Wild daffodil / Narcissus pseudo-narcissus)
- クロッカス (Crocus tommasinianus)
- スノードロップ ( Snowdrop / Galanthus nivalis )
- アネモネ (Windflower / Anemone blanda)
- フリチラリア・メレアグリス (Fritillaria meleagris)
- イングリッシュ・ブルーベル (Bluebell / Hyacinthoides non-scripta)
球根の自然植え、植えつけ法
植え付け場所を整える
まずは、植え付ける場所を球根が植えやすいようにします。
くま手 (rake) で、落ち葉をかき集めて取り除きます。りんごの木の根元に植えるのですが、そこはすでに生徒さん達が雑草を抜いて耕してくれていました。
デザイン・イメージをもとに、球根を「ばらまいて」いく
おおまかなデザインを決めます。2列に並んだりんごの木の根元に、均等に同じ種類のものが大体ミラーイメージになって咲くようにしたいね、ということになりました。
種類ごとに箱にいれた球根を持った2人が、2列に並んだ木の間を歩きながら、1列ずつ大体同じような位置に「放り投げる」感じで球根を置いていきます。「自然」な感じにしたいので、きっちりミラーイメージ、みたいなことはしません。
投げるターゲットは、球根の性質によって決めます ー お日様好きな植物は木のトンネル外側で木から離れた所、半日陰好きなものは木のトンネル内側で木のすぐそば、のように。
球根を植える
あとは幅の狭いスコップ片手に、球根が着地した所にひたすら植えていきます。気をつけることはー
- あまりにもくっついている、場所からはみ出しているものは移動する
- 違う球根ごとに、それぞれにあった深さに植える(通常球根の2−3倍の深さ)
- 小さい球根の時は、小さいエリアを浅く均等に堀り、球根をそのエリアのみにばらまく
何百個もの球根を使用したので、結構時間かかりましたが、達成感半端なかったです。でもafterの写真は撮りませんでしたーbeforeとほとんど同じなので ^^;
最後におまけ画像をー「球根植えよくがんばったね!」と褒めてくれました(と思う)
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